「機能性低血糖症」に気づいた日①

私は小さい頃から活発な方でした。外で遊ぶのが大好きで、学校から帰ってランドセルを置くと、すぐ外へ飛び出ていくような子供でした。小学校、中学校とも成績も良く、負けず嫌いで何でも一生懸命にやる方でしたので、クラス委員長や生徒会長を任され、先生の信任も厚い方でした。また小学校3年生からは地元の野球チームに所属し、小中ともキャプテンをしていました。

 

そんな私でしたが、中3の秋、野球を引退し、高校受験にまっしぐらになっていた頃、突然転機が訪れました。

 

中3になった時、ともかく悔いのないようにやろう、夏の大会までは勉強よりも野球を精一杯やろうと決め、それこそ朝から夜寝るまで野球しか考えないような生活をしていました。そして最後の大会に敗れ、さあ今度は勉強だと切り替えて夏休みから本格的に集中して取り組んでいました。

しかし、秋も深まった頃、何かふわふわした感じがあり、何となく集中力が続かないことを自覚し始めました。持ち前の負けず嫌いが顔を出し、これじゃいけないと自分を鼓舞するのですが、違和感がどうしても抜けません。成績が落ちている訳ではなかったのですが、しっかりやっている手応えがない自分にだんだん自信が持てなくなってきました。

 

そのまま高校受験を迎え、何とか県内一の進学校に合格することができました。しかし、集中力がなく、ふわふわした違和感は相変わらずでした。本来持っていた明るくハキハキしている部分が影をひそめ、何となく引っ込み思案で自信のない態度をとるようになっていました。